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Channel: Classic Concert diary
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ハーディング & 新日本フィル

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ダニエル・ハーディング指揮、新日本フィルハーモニー交響楽団のコンサートに行ってきました。
ホールは、すみだトリフォニーホールでした。

プログラムは

マーラー 交響曲第2番「復活」

アンコールはありませんでした。

オケは対向配置、1stVn後方にGbが位置し、ホルンは下手、ハープは上手です。
1stVn8プルトの16型でした。

ソロが、ソプラノはドロテア・レシュマン、メゾはクリスティアーネ・ストーティン、コーラスは栗友会でした。

大変に素晴らしい演奏でした。
いや、大変に素晴らしい解釈でした。

とても筋肉質なマーラーで、世紀末の香りなどすんぷんもしない響きでした。
その乾いた響きには残響の少ないすみだトリフォニーホールの音響はピッタリだったと思います。
冒頭のチェロのトレモロに期待感が高まりました。
その期待は最後まで裏切られることはありませんでした。

素晴らしいソプラノでした。
メゾは4楽章でちょっとだけビブラートが気になりましたが5楽章ではそれも気にならずソプラノほどではないしにしても申し分のないソロでした。
コーラスの栗友会もハーディングのリクエストによく応えていたと思います。

そんな中、オケは必ずしも素晴らしくはありませんでした。
弦のアンサンブルの乱れ、金管の不安定さ、バンダ隊の演奏は素晴らしかったと思いますが、ステージ上のフルートとのアンサンブルが乱れたり残念な箇所が散見されました。
練習不足なのか、力量不足なのか・・・。
コンマスの崔さん、からだを反り返えらせてVnが垂直になりそうなぐらい高く掲げオケを引っ張ってゆこうとするのですが自らが率いる弦の乱れがその奮闘ぶりをむしろ虚しく感じさせました。
新日フィル、今日が絶不調だったんですかねぇ~。

オケさえ好調なら素晴らしい忘れえないコンサートになっていたと思います。
ハーディングはそれぐらい素晴らしかったですがオケがとっても残念でした。
決して不満ではありませんが、満足でもありませんでした。
今度シェフに就任するパリ管で是非リベンジして欲しいと思います。

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