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Channel: Classic Concert diary
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小泉 & 都響

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小泉和裕指揮、東京都交響楽団のコンサートに行ってきました。
ホールは、東京芸術劇場でした。

今年から新たに始まった都響定期Cシリーズの第1回です。
Cシリーズ、ホールは東京芸術劇場、開演はマチネーで、全8回シリーズ内3回が平日です。
記念すべきシリーズ第1回は「小泉和裕、都響デビュー40周年記念」でした。

プログラムは

ベートーベン ピアノ協奏曲第4番(ソロ ミッシェル・ダルベルト
ブラームス  交響曲第1番

アンコールはピアノソロでドビュッシーの「子供の領分」から「ゴリウォーグのケークウォーク」でした。

小泉和裕のデビュー40周年を飾るべく、コンミス四方さんの隣に矢部さんが座り、ヴィオラはTopが鈴木さん隣に店積さんです。
他のパートも双紙さん、広田さんと都響自慢の豪華なメンバーが並びます。

先ずはベートーベンのピアノコンチェルト。
フランス人らしく、というのはステレオタイプかもしれませんが形式にとらわれることなく、オケに遠慮することなくというよりも協奏の意識も薄そうで、自由にのびのびとしたソロでした。
嫌いな人は嫌いでしょうが面白いと言えばとても面白いソロでした。
これでは小泉さんもサポートに一苦労だったと思います。
アンコールはドビュッシーの「子供の領分」から「ゴリウォーグのケークウォーク」でした。
フランス人ピアニストによるドビュッシー、これまたステレオタイプなアンコールでした。

休憩後はブラ1。
素晴らしい演奏でした。
正面からドンと構えて堂々としたスケールの大きいブラ1です。
がっしりとした体躯で一歩一歩を着実にしっかりと歩みを進めてゆきます。

第4楽章、長い長い序奏をとてもゆったりとしたテンポで演奏します。
比較的スコアに忠実な小泉さんにしては珍しくテンポをいじっていました。
主題の後はインテンポに戻り都響の充実著しい素晴らしい演奏を聴かせてくれました。
コーダに向かっては一気呵成に怒涛の勢いで押し切ってゆきます。
大円団に都響には珍しくタクトを下すより早くフライイング気味に拍手が起こりました。

ゴールデンウィークの土曜日のマチネーという恵まれた時間に、ポピュラーなプログラムだったせいかホールは空席がほとんどない超満員でした。
6月は大野和士さんの指揮でソロに小山実稚恵さんという組み合わせもあって平日マチネーにも関わらず完売が近いようです。
Cシリーズとてもいいスタートを切ったと思います。
これからが楽しみです。

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