山下一史指揮、東京交響楽団のコンサートに行ってきました。
と言っても一昨日ですが。
ホールは、東京芸術劇場でした。
都民芸術フェスティバルオケストラシリーズの3回目です。
プログラムは
メンデルスゾーン 序曲フィンガルの洞窟
ドヴォルザーク チェロ協奏曲(ソロ 上森祥平)
ムソルグスキー 展覧会の絵(ラヴェル編曲)
アンコールは、チェロのソロでブリテンの無伴奏チェロ組曲第1番から「無窮動」、オーケストラでラヴェルの「クープランの墓」から「リゴードン」でした。
2日も経つと感想も薄れてきて何を書いたものか迷います。
オケも、ソロも、演奏も、総じて可もなく不可もありませんでした。
オーソドックスと言えばそうなのですが山下さんの特徴というかやりたいことがあまりよく見えない演奏でした。
コンチェルトのソロも同様でした。
むしろアンコールにやりたかったことを込めたのかもしれません。
アンコールの時「ブリテン」と言って弾き始めたので無伴奏組曲だとはわかったのですが如何せん知識がありませんのでよくわかりませんでした。
ドヴォコンの後にブリテンなんかやらずに白鳥でも弾けば拍手喝采だろうにと思いながら聴きました。
彼の主張だったんだと思います。
久し振りの東響、決して悪くはないんですが、スダーンの頃はもっと上手だった気がします。
一昨日は普通でした。
指揮者によるところなのか、オケのレベルが以前より落ちているのか、俄かに判断はしかねますが、特に金管にちょっと不満が残りました。
展覧会の絵ですから演奏後は最初にTpを立たせていましたが拍手しませんでした。
ルーティーンのように目立ったソロを吹いた奏者を立たせるのもどうかと思います。
本当に演奏が素晴らしかったのなら別ですがソロがあっただけで立たせても演奏によっては白けてしまいます。
礼儀正しい客席は惜しみなく拍手を送りますが受けてる奏者は面映ゆいことも多いんじゃないかと同情します。
プロなんですからそっと静かにしておいてあげた方が良い時もあるんじゃないかと思います。
入場料激安のコンサートですから文句はありません。
久し振りに西村眞紀さんを見られただけで満足です。