ラデク・バボラーク指揮、新日本フィルハーモニー交響楽団のコンサートに行ってきました。
ホールは、みなとみらいホールでした。
日経愛読者キャンペーンのコンサート、1階から3階まで満席でした。
プログラムは
ブラームス ハイドン・バリエーション
モーツァルト ホルン協奏曲
ドヴォルザーク 交響曲第9番「新世界から」
アンコールはスラブ舞曲第10番でした。
バボラークのホルンは聴いたことがありますが指揮は初めてでした。
誠実で朴訥とした指揮ぶりは好感が持てます。
左右の手がシンメトリーのように同じ動きをするのでリズム感はありません。
ハルサイとは言わないまでも複雑なリズムの曲を振れるのだろうか疑問に感じる指揮ぶりです。
アクシデントでオケが乱れた時に立て直せるんだろうかと要らぬ心配をしてしまいました。
ホルンを吹かせればリズム感たっぷりの演奏を聴かせてくれるのに両手を動かすとリズム感を失うのはなぜなのか面白く感じました。
まずハイドンバリエーション、最初にオッと思ったのは主題から第1変奏への繋ぎです。
指揮する手を一瞬下すぐらい間がありました。
通常は続けて演奏されますが各変奏の変わり目にほんの一瞬ですが時間を取ります。
「新世界から」でも第3楽章から第4楽章の間も一旦指揮棒を置いて汗を拭う時間を取っていました。
どういった意図に基づくものなのか是非聞いてみたいと思いました。
アタッカで入らないのはきっとバボラークの確固たる考えがあるんだと思います。
アンコールのスラブ舞曲も独特でした。
中間部は聴いたことが無い遅いテンポでした。
舞曲なのにこれじゃ踊れないでしょと突っ込みを入れたくなるリズムです。
リズミカルで軽快なホルンソロとは対照的でした。
新日本フィルのしっかりした演奏に支えられたコンサートでした。
時々意外なリットがあったりテヌートが掛かったりはありましたが概ねオーソドックスな演奏でした。
年初最初のコンサート、ポピュラーなプログラムにバボラークの見事はソロ、楽しいコンサートでした。