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Channel: Classic Concert diary
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下野竜也 & 日フィル

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下野竜也指揮、日本フィルハーモニー交響楽団のコンサートに行ってきました。
ホールは、東京芸術劇場でした。

「サンデーコンサートスペシャル」と銘打たれたコンサート、月曜日だけど・・・。
「スペシャル」だから良いのかなとも思いつつも素直に「ホリデイコンサート」にすればいいのにシリーズ名だからと頑なに名称を変えないでしょうね。
その保守的な姿勢が世間離れした井の中の蛙にならなければいいのですが・・・。
興行は水物ですから堅実に行こうとする姿勢は理解できますが度が過ぎるとねぇ。

今日のコンサート、日フィル合唱団のチケット販売ノルマで満席かと思っていましたが3階席は意外と空席が目立っていました。

プログラムは、オール・モーツァルト

ピアノ協奏曲第23番(ソロ キム・ヒョンジュン)
ハ短調ミサ(ソプラノ 石橋栄実・隠岐彩夏、テノール 小原啓楼 バリトン 宮本益光)

アンコールは、ピアノソロでプロコフィエフの「4つの小品」の第4曲「悪魔的暗示」でした。

先ずはピアノ協奏曲。
モーツァルトのピアノ協奏曲はいつも19番辺りから続けて聴いてしまいます。
どれが何番と意識せずに聴くことが多いので今日も演奏の出だしを聴いて「あっこれが23番だっけ」と思ってしまいます。
第1楽章からというよりも途中から聴いてる気分です。

ピアノソロはとて可愛らしくモーツァルトのコンチェルトにピッタリの演奏でした。
このまま素直に伸びて欲しいピアニストだと思います。
サポートするオケも10型の小編成ながら芯のあるしっかりとしたサポートでした。
演奏者を尊重しながら万全にサポートする下野さんの統率が素晴らしかったと思います。
アンコールは可愛らしい小品かなと思っていたのでプロコフィエフにはビックリしました。
でもとっても素晴らしい演奏でした。

休憩を挟んで大ミサ。
未完のアニュス・デイをブライトコプフ版で追加して演奏されました。

モーツァルトなのにオルガンはクラシックではなくてモダンでした。
東京芸術劇場のオルガン、見た目の違いが歴然としているのでクラシックかモダンか見分けがつきますが音を聴いただけだとどっちがどっちかわからないと思います。

久し振りに聴く日フィル合唱団、人数の多さにびっくりしました。
200人以上いたと思います。
大人数にも拘らずレベルの揃った演奏だったと思います。
プロ裸足の東響合唱団と比べるべくもありませんがオケ付きのアマチュア合唱団としては十分な水準だと思います。

ソロが素晴らしかったです。
特に石橋さん、初めて聴きましたが聴き惚れました。
オケの演奏も然ることながら今日はソロ4人に尽きると思います。

モーツァルトの残した10数曲のミサ曲の中では演奏機会が一番多い曲ですがCDの種類もそれほど多くありませんしポピュラーではないのかもしれません。
演奏終了後の拍手がぎこちなかったです。
下野さんの手が下りる前にパラパラと拍手が始まりましたが状況を察して直ぐに収まりました。
少しの間を置いて下野さんの手が下りましたが今度は拍手がありません。
下野さんがクルリと客席を振り向いて初めて盛大な拍手が沸き起こりました。
慣れない曲だとタイミングが難しいなぁと改めて思いました。
ブラ1などでフライイングで拍手が起きるのは理解できないではありませんが今日のようなミサ曲や悲愴で我先に拍手する人がいるのはどうも理解できません。
待てないもんですかねぇ~。

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