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Channel: Classic Concert diary
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下野竜也 & 東響

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下野竜也指揮、東京交響楽団のコンサートに行ってきました。
ホールは、オペラシティでした。

これ以上ないポピュラーなプログラムでした。
だからでしょうか、ホールはほぼ満席でした。

プログラムは

ベートーヴェン 交響曲第5番「運命」
ベートーヴェン 交響曲第6番「田園」

定期演奏会なのに野本洋介氏の編曲でピアノソナタ第8番「悲愴」第2楽章のアンコールがありちょっとお得な気分でした。

悲愴の第2楽章、ビリー・ジョエルがThis Nightというタイトルにして歌ってます。
悲愴では第1楽章の主題の方が耳に残るのですが2次利用するとなると耳障りの良い親しみやすいメロディーが編曲しやすいんでしょうね。

配置はVcが下手の対向配置でした。
演奏はヴィブラート多少抑え目程度でいつもの下野さんでした。

2曲ともオーソドックスな奇を衒わない演奏で、標準的なテンポ標準的なダイナミクスです。
テンポのとり方も強弱のコントラストも以前聴いた下野さんの運命に比べると少し大人しくなった印象を受けました。
以前に比べてどっしりと落ち着いた演奏に変わっているように思います。
以前はもっと第1楽章の出だしがスピードが速く軽快で「フェルマータは?」と思いましたが今日はたっぷりと引っ張ってました。
第1楽章から荒さんが聴かせてくれて初っ端から気持ち良く聴けるコンサートでした。

「田園」はベートーヴェンの9曲の中では一番興味がなく、CDは滅多に聴きません。
それだけに生で聴く機会はとっても貴重です。(笑)
最初のメロディーで前の席のおじさんが「うん、これこれ」といった感じで頷いているのが印象的でした。
ご多聞に漏れず年配の方が目立つ客席でしたがに皆さん違和感なく楽しめた演奏ではなかったかと思います。

定期演奏会なのにアンコールまでついてとっても気分の良いコンサートでした。

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