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Channel: Classic Concert diary
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アラン・ギルバート & 都響

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アラン・ギルバート指揮、東京都交響楽団のコンサートに行ってきました。
ホールは、東京文化会館でした。

年内最後のコンサート、プログラムは

リヒャルト・シュトラウス ドン・キホーテ(ソロ Va 鈴木学、Vc ターニャ・テツラフ)
ビゼー          カルメン組曲より(アラン・ギルバートセレクション)
リムスキー・コルサコフ  スペイン奇想曲


オール・スペインプログラムでした。

先ずはドン・キホーテ。
演奏パターンとして、コンチェルト的なソリスト型とオケ主体型とありますが今日は後者の性格が強いアプローチでした。
テツラフのソロは雄弁で存在感たっぷりでしたがオケと対峙する形ではなくオケを抑え込むような自己主張でもありません。
オケを生かしながら自らも生きる演奏でした。
鈴木さんのソロはテツラフ以上にオケ寄りでオケを生かすことテツラフを引き立てることに主眼を置いたような演奏でした。
鈴木さんの献身で素晴らしいドン・キホーテに仕上がりました。
ソリストの鈴木さん後半はVaのTopに座ってオケの一員として演奏していました。
お疲れ様です。

後半は明るく華やかに賑々しく。
カルメンではTpの高橋さんのソロが出色でした。
粘り気たっぷりで音は引きずるずり上げるポルタメントはかける演歌そのもの。
とっても色っぽいTpでクラシックだけじゃなくジャズのソロも聴いてみたくなりました。

最後にスペイン奇想曲。
アラン・ギルバートは出迎えの拍手にも応えず指揮台に登るなり棒を振り下ろしました。
都響の機能性の高さを存分に表した演奏でした。
切れのいい打楽器群に感心しました。

年内最後のコンサート、元気よく大円団のエンディングでした。
最後を楽しく充実した演奏で締めくくれて大満足の一夜でした。

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