アンドレア・バッティストーニ指揮、東京フィルハーモニー交響楽団のコンサートにってきました。
ホールは、オペラシティでした。
久し振りのオペラシティ、1年半振りでした。
夜は横浜までの帰りが遠いのでよほどのことが無いと敬遠してます。
今日は「平日午後のコンサート」と銘打たれたマチネー、これなら遠さも気になりません。
プログラムはオールチャイコフスキー。
イタリア奇想曲
交響曲第5番
アンコールは、ドヴォルザークのスラブ舞曲第8番でした。
終演後、ヴィオラの奏者たちがパート譜をごそごそ前後を入れ替えてました。
数回目にステージに出てくるとき一緒に3人の奏者がステージに出てきました。
プログラムは打楽器がティンパニしかありませんでしたのでアンコールに備えて打楽器奏者が補充されました。
予想はくるみ割り人形、バッティストーニが指揮台に戻って花のワルツが始まると思った瞬間フルオーケストラの音が響いて「あら違った。なに?えっ、スラブ舞曲?」演奏後気が付きましたがスラブ繋がりだったんですね。
トレパークや花のワルツが始まると予想していたころにスラブ舞曲の8番が始まると流石にビックリしました。
今日のコンサートは演奏前にバッティストーニのインタビュー付の演奏でした。
スラブ舞曲の演奏前のインタビューを聞いて要らないなと思いました。
しかし後半の交響曲の前のインタビューは面白かったです。
最初は予め寄せられた質問に答えるコーナー、何をきっかけに指揮台で飛ぶようになったのか?など面白い質問が選べれていて答えも楽しめました。
続いてバッティストーニのイタリア語講座「ブラーボ」の語源と女性形・複数形の変化を面白おかしく。
最後にチャイ5の運命のテーマについて。
先ず第1楽章のクラリネットソロが演奏されました。
続いて第2楽章で再現される箇所、と演奏を始めたところでハプニングが起きました。
バッティストーニの意図と違う箇所が演奏されそうになり慌てて止めてコンマスの三浦さんのパート譜を手に裏返したりひっくり返したり、その間三浦さんは両手を広げて笑っていました。
やっと意図する箇所を見つけて指示、行進曲風にアレンジされた箇所の演奏が歯にまりました。
その後は順調に第3楽章、第4楽章と続き解説を終え一旦袖に引っ込みました。
するとやおらコンマスの三浦さんがは立ち上がってチューニングを始めます。
「おいおい今演奏したのは何だったの、音合ってなかったの?」と突っ込みを入れたくなりました。
バッティストーニのチャイ5、緊張感に満ち迫力溢れる熱演でした。
第4楽章のコーダ少しリズムをいじり過ぎ感はありましたが生演奏ならではの迫力と許される範囲だと思います。
CDで聴くとちょっとあざとくて鼻につく演奏と感じるかもしれませんが生では大円団盛大なブラボーが飛び交いました。
バッティストーニはオケに対してイタリア語講座で教えた「ブラービ」を求めていたようでしたがその声は聞こえませんでした。
ブラーバもブラービもたまに耳にしますが違和感ありありで言ってる人の独り善がりに聞こえます。
バッティストーニ、聴くのは2回目ですが曲の盛り上げ方素晴らしいです。
少しあざとかった第4楽章のコーダを別にすれば曲を細部まで把握しているから無理なく違和感なく曲を作り上げてゆけるのではないかと思います。
アンコールのスラブ舞曲も小品とは言えないダイナミックな演奏でした。
この演奏ならアンコールが花のワルツじゃなかったのも納得でした。
首席指揮者に就任してコンサートの回数が増えますのでこれからは東フィルを聴く機会が増えそうです。