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Channel: Classic Concert diary
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チョン・ミョンフン & 東フィル

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チョン・ミョンフン指揮、東京フィルハーモニー交響楽団のコンサートに行ってきました。
ホールは、オペラシティでした。

平日午後のコンサート、1階席の後ろ数列に空席が目立ちましたがそこ以外は満席、内容がしっかりしたコンサートなら集客に昼夜休日平日は影響ないってことですね。

プログラムは

ビゼー    歌劇「カルメン」組曲より
       前奏曲・第2幕、第3幕、第4幕への間奏曲・ジプシーの踊り
ベルリオーズ 幻想交響曲

アンコールはありませんでした。

1曲目、カルメンの前奏曲が終わったところで東フィル職員の方の通訳でチョン・ミョンフンにインタビューがありました。
続いて後半の幻想開始前にもう一度。
チョン・ミョンフンのウィットに富んだ話しが今日の白眉だったかもしれません。(笑)

特に姉チョン・キョンファとのエピソードとメットに呼ばれた時お子さん3人が2ヶ月間ニューヨークに転向した話は抱腹絶倒でした。
チョン・キョンファとのエピソードは秋の共演の番宣みたいなものですが面白かったです。
子供の頃姉2人とピアノトリオを演奏しているとき5歳年上のチョン・キョンファからいつもうるさいと怒られ、それの影響でコンチェルトではソロの一つ一つの音が聴こえるようにオケの音量を絞って演奏するようになったんだそうです。
僕は世界中の指揮者の中で一番音量を絞って演奏するがその理由は、と前置きして姉が怖かったことを語る様子はとても面白かったです。
同じアジア人だからというわけではないでしょうがとても聞き取りやすい英語でした。
通訳の方が話し始める前に結構大きな笑いが起こっていましたので日本語が聞こえ難いところがあったのではないかと思います。

チョン・ミョンフンと東フィルとの幻想、2日間の定期演奏会を経て今日が3回目の演奏でした。
流石に3回目だけに息もピッタリ、とってもよく練れた演奏でした。
弦も管も、ミスなく完璧です。
華やかな演奏ですが、テンポの変化も音量の変化も押しつけがましさが無くとっても自然で納得の演奏でした。
エンディングに向かってオケをグイグイと引っ張って音楽が過熱してゆくのですが破綻なく素晴らしくエネルギッシュなエンディングでした。
オペラシティはサントリーホールなどと比べると若干器が小さいホールですがそれにピッタリと合わせた素晴らしい演奏でした。

コンマスは近藤さんでしたがTopサイドは都響の吉岡さんでした。
都響の副主席が東フィルで弾くんだぁ・・・とビックリしました。

カルメン組曲が15分程度、幻想が50分程度、と演奏時間は短いコンサートでしたが演奏内容は充実していました。
帳尻合わせのような曲目を並べて時間稼ぎするよりも短くていいから内容が充実しているコンサートを目指して欲しいなぁと改めて思いました。
19時開演21時終演を目指すんじゃなく演奏内容でプログラムを組んで欲しいと思います。
インターミッションなしの90分が理想ですがそうもいかないんでしょうね・・・。

インタビューの内容も相俟って平日の午後とっても充実した時間でした。

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