大井剛史指揮、日本フィルハーモニー交響楽団のコンサートに行ってきました。
ホールは、東京芸術劇場でした。
都民芸術フェスティバルオーケストラシリーズの公演です。
ここのところ徐々に都民芸術フェスティバルのレベルが低下してると思います。
以前はその月の定期演奏会を振る指揮者がそのままスライドして出演していました。
最近は都民芸術フェスティバルは別の指揮者でというケースが増えています。
今年に関して言うと、僕にとってお金と時間を割いて聴くに足るコンサートは今日だけでした。
夏の「フェスタ・サマー・ミューザ」も似た傾向を感じます。
今年のプログラムはまだ発表されていませんが今から心配です。
とは言えどちらの企画もクラシック素人相手にやらずぼったくりのラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポンよりはましですが・・・。
(今年のプログラムも質と料金のバランスを欠くコンサートばかりでした。)
さて、今日のプログラムは
メンデルスゾーン フィンガルの洞窟序曲
メンデルスゾーン ヴァイオリン協奏曲(ソロ 大谷康子)
シューベルト 交響曲第8番「ザ・グレイト」
アンコールはシューマン(編曲サン=サーンス)の「夕べの歌」でした。
大谷さんのソロ、初めてではないと思いますがはっきり記憶にありません。
東響とモーツァルトのコンチェルトを聴いたような気がします。
オケではよくお目に掛かりますし、コンミスとしてのソロは記憶にありますがソリストとしての演奏を聴いた記憶がありません。
感想は「こんな演奏だっけ?」です。
出だしの超有名なフレーズ、音がつぶれてます。
音を飛ばしてはいませんが一音一音が曖昧で上手く呂律が回っていないように聴こえます。
わざと歌うように演奏しているのだとしたら性に合わない演奏です。
音量が小さいせいもありあまり映えません。
誤魔化すようにぐちゃぐちゃぐちゃっと演奏したように聴こえます。
終演後はウオーっと雄たけびとともに拍手をする方がいますからFanにとっては素晴らしい演奏だったんだとは思いますが僕にとっては全くノーサンキューでした。
ザ・グレイトは申し分ありませんでした。
第2楽章のゼネラルパウゼの後のチェロはとても良くまとまった素晴らしい演奏でした。
ただ聴きながら、この部分は素晴らしい、とか、このソロはは良い、とか部分部分で感心することが多々ありました。
でも、都響なら最初から最後まで素晴らしいと感じる演奏を聴かせてくれます。
パーツパーツでしか素晴らしいと思わないということは日本フィルは若干レベルが低いんだと思います。
土曜日のブラ4は全体を通して中々の演奏だったと思います。
今日のザ・グレイトは不満はありませんが素晴らしいと思わせてくれる他のは部分的でした。
指揮者の違いなのか、オケのコンディションの違いなのか、僕の体調の違いなのか、メンコンにウンザリした所為か、原因を考えながら帰路についたコンサートでした。