エリアフ・インバル指揮、東京都交響楽団のコンサートに行ってきました。
ホールは、ミューザ川崎でした。
プログラムは
シューベルト 交響曲第7番「未完成」
チャイコフスキー 交響曲第6番「悲愴」
アンコールはありませんでした。
オケの配置は久し振りにストコフスキー・シフトでした。
王道のプログラム、というかあまりにベタ過ぎて最近では見かけることが少ない名曲2曲の組み合わせでした。
感想は、凄い!、の一言に尽きるコンサートでした。
インバルが凄い
都響が凄い
インバルと都響の関係が凄い
コンマスやべっちが凄い
広田さんが凄い
サトーさんが凄い
岡本さんが凄い
有馬さんご凄い
双紙・店積・古川・池松ずらりと並ぶ都響の顔、各弦のTopも素晴らしかったです
どこを切り取ってもそれぞれがとってもすごいコンサートでした。
中学生の時に初めて買ったレコードが「未完成」と「新世界から」のカップリングでした。
自分で買って初めて聴いたクラシックの曲が「未完成」です。
池松さん率いるCbに導かれた素晴らしい出だしに期待が高まりました。
その期待は「悲愴」が終わるまでずっと裏切られることはありませんでした。
歌心に満たされた「未完成」甘っちょろさのない本物のカンタービレを聴くことが出来ました。
厳しく統率されながらも甘美で蕩けるようなメロディー、これこそがカンタービレの神髄と感じさせられました。
「悲愴」の3楽章と4楽章の落差、見事な対比に息をのみなした。
第3楽章が終わったところで2~3人が拍手をし一人がブラボーを声を上げました。
気持ち、分からなくもありません。
こんなに素晴らしい演奏を聴かせてくれるインバル&都響、次も聴き逃せません。
次は1年後の来年3月です。
83歳のインバルが元気に来日してくれることを祈ります。
入り口で貰ったチラシの中に「サマーフェスタミューザ」の案内が入っていました。
懸念したとおり、チケット代が安いだけのコンサートがずらりと並んでいました。
夏枯れの時期に安くて質の高いコンサートが聴ける企画で楽しみにしていたのですがついにチケット代が安いだけの企画に堕してしまいました。
楽しみにしてたのになぁ~。