沼尻竜典指揮、神奈川フィルハーモニー交響楽団のコンサートに行ってきました。
ホールは、みなとみらいホールでした。
2週続けてのみなとみらいホール、今日は帆を畳んだ日本丸でした。
プログラムは
マーラー 交響曲第9番
アンコールはありませんでした。
数年ぶりに神奈川フィルのセレクト会員に復帰しました。
金聖響さんが辞任して以来川瀬さんには興味がなく、魅力を感じるプログラムも無く神奈川フィルからしばらく離れていましたが今年は今日の沼尻さんをはじめ広上さん、高関さん、小泉さんと魅力的な指揮者が揃ったのでセレクト会員に復帰しました。
その第一弾の沼尻さんのマーラー。
素晴らしいの一言に尽きます。
これほどの9番の演奏はそうそうは聴けません。
日本のオケはもちろん海外の一流のオケの演奏でもなかなか出くわさない名演でした。
明るさと暗さ、鮮やかさとくすみ、静謐と躍動、沈黙と喧騒、あらゆる要素のすべてが申し分なくコントラストも鮮やかに揃った演奏でした。
石田さん率いる弦楽器群の充実が目を惹きました。
豊田さんのホルンソロの素晴らしさも耳に残りました。
沼尻さん、安定しています。
身のこなしは朴訥と不器用ですが、繰り広げられる音楽は思慮深く説得力を持った演奏です。
派手さや華やかさとは全く縁遠い演奏ですがそれが安心感につながり深い感動をもたらしてくれます。
素晴らしい充実だと思います。
もっともっともてはやされていい指揮者だと思います。
それにしても素晴らしいコンサートでした。
今日の演奏が聴かれただけで神奈川フィルのセレクト会員に復帰してよかったと思います。
残る4回のコンサートがとっても楽しみになりました。