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Channel: Classic Concert diary
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小泉和裕 & 都響

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小泉和裕指揮、東京都交響楽団のコンサートに行ってきました。
ホールは、東京文化会館でした。

プログラムは

ドヴォルザーク 序曲「謝肉祭」
グラズノフ   ヴァイオリン協奏曲(ソロ アレクサンドラ・ムス)
ドヴォルザーク 交響曲第7番

アンコールはありませんでした。

大変に充実したコンサートでした。
安定の都響、信頼の小泉さん、がぴったりとくるコンサートでした。

ドボ7は、8番や9番に負けないくらい好きな曲です。
ただ2曲に比べて演奏頻度が低いので見つけるとつい聴きにってしまいます。
結果として生では8番よりも良く聴いているかもしれません。
「いつでも聴ける」は気を付けないと「全く聴かない」と同義語になってしまいます。

「謝肉祭」、やべっちのソロが素晴らしかったです。
短いソロですが聴き惚れました。
同様にサトウさんのクラリネットソロも素晴らしかったです。
サトウさんはドボ7の第2楽章でも素晴らしいソロを聴かせてくれました。

コンチェルト、面白かったのは、ソリストが譜面を見て、指揮者が暗譜だったことです。
1曲目と2曲目の間にソリストのスペースを作るために1stVnが少し下がります。
椅子と譜面台を並べ終えた後ステマネが譜面台を抱えて登場しましたのでてっきり指揮台の前に置くもんだと思ったら指揮台の横、つまりソリストの前に置きました。
ソリストが譜面台を置くことは時々見ますし、指揮者が暗譜なのもごくごくたまに目にしますが今日のようなケースは初めて見ました。
大変に珍しい光景でした。

お目当てのドボ7、無駄をそぎ落とした筋肉質なドボ7でした。
妙な飾りや衒いの無い、スコアを素のままに再現した演奏でした。
変に感情移入が無い分より一層ドヴォルザークの求める郷土色が強く出たのではないかと思います。
カッチリと空きなくロジカルに構築されながらも冷たさや醒めた感を全く感じさせない演奏です。
まさに小泉さんの本領がいかんなく発揮された演奏でした。

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