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Channel: Classic Concert diary
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尾高忠明 & 神奈川フィル

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尾高忠明指揮、神奈川フィルハーモニー管弦楽団のコンサートに行ってきました。
ホールは、みなとみらいホールでした。

いつもは定期演奏会は1回公演ですが今月は神奈川フィルには珍しく同じプログラムで金曜日の夜と土曜日のマチネーでした。
平日夜に「みなとみらいホール19時」はいつもギリギリで冷や冷やものなので迷わず土曜日のマチネーにしました。
でも今回に限っては失敗でした。

4年に一度のワールドカップの真っただ中、しかも準々決勝とぶつかっていました。
チケット購入段階ではワールドカップの日程も試合時間も決まっていたのですから午前3時から試合があるのを見越してチケットを買うべきでした。
しかも対戦が決まってみればブラジルvsベルギー。
決勝戦でもおかしくない組み合わせです。

そしてもう一つ、障害の王者オジュウチョウサンが武豊を背に有馬記念を目指して平場に出走するレースともぶつかってしまいました。

二重苦の中でのコンサートでした。
しかし、演奏はその二重苦を吹っ飛ばしてすっかり忘れさせてくれる素晴らしいタコ5でした。

プログラムは

リャードフ     交響詩「魔法にかけられた湖」
プロコフィエフ   ヴァイオリン協奏曲第2番(ソロ スヴェトリン・ルセフ)
ショスタコーヴィチ 交響曲第5番

アンコールはヴァイオリンソロでフリストスコフのブルガリアンラプソディとバッハの無伴奏ヴァイオリンソナタ1番のアダージョでした。

白眉のショスタコーヴィチでした。
眠気も吹っ飛ぶどころじゃなく、これほどクオリティの高いタコ5は滅多に聴けないと思います。
弦も、管も、打楽器群も、ケチの付け所がありません。
コンマス石田さんのソロはいつもながらの素晴らしさでした。

特に感心したのはHrの豊田さんのソロです。
今までの素晴らしい演奏を聴かせて頂いていましたが今日は特に良かったです。
石田さん・山本さんと並ぶ神奈川フィルの顔だと思います。

打楽器群も素晴らしかったです。
ティンパニだけじゃなく、シンバルも銅鑼もグロッケンシュピーゲルも非の打ちどころがありませんでした。

1ヶ月前にバッティストーニで衝撃の第4楽章を聴いたばかりでが今日は王道中の王道でした。
寸分の違和感ない演奏でした。
指揮者はさて置きオケの実力は?といえば神奈川フィルの方が上かもしれません。
少なくともタコ5に関しては今日の演奏の方が解釈はさておき演奏の質は高かったと思います。

前半2曲も難のない演奏でした。
リャードフのとても美しい響きには眠気を誘われました。(笑)
ヴァイオリンソロのアンコール、1曲目は初めて聴く曲でした。
終演後ホールに掲示されたアンコール曲の案内を見て初耳の作曲家に初耳の曲目でした。
誰のなんて曲だろう?、と思っていたところで予想外の2曲目のアンコール、こちらは聴き慣れたバッハでした。
耳慣れた曲で前半が終わり曲名が判らずもやもやと休憩に入らなくて良かったです。

前半が終わりメンバーが袖に引き上げるとき山本さんがトップサイドの奏者と暫く話し込んでいました。
何を話しているのかは当然聞こえませんがトップサイドの素者が左手の指を盛んに動かしていましたので運指の話しじゃないかと思います。
山本さんが質問してそれに答え何度も山本さんが関心をしているように見えました。
ステージ上にはほとんどだれもいなくなっても二人で座って話していてやっと立ったと思ったら袖に向かいながらも話していました。
練習中ならまだしも本番の途中で何がそんなに気になったのか話の中身が気になりました。

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